14

7月

2010

【マレーシア】中銀が追加利上げ、2.75%に=今年3度目

 マレーシア中央銀行は8日の金融政策委員会で、主要政策金利である翌日物基準政策 金利(OPR)を0.25ポイント引き上げて2.75%にすることを決めた。中銀は今年に入り、経済の回復を受けて 3月と5月にOPRを0.25ポイントずつ引き上げており、今回で3度目の利上げとなった。  

 

 中銀は、世界的な経済減速を受けて、OPRを2009年2月までに段階的に2.00%に引き下げ、その後10年 3月まで2.00%で据え置いていた。  中銀は同日の声明で、10年第2四半期には、世界的にも国内的にも経済成長が続いたと分析。新たな金利水 準は現在の経済成長の評価とインフレ予測に一致したものであり、中銀の金利政策は引き続き経済成長を促し、下 支えするものだと説明した。  

 

 10年第2四半期の世界経済について、中銀は、アジアを中心とする新興国では広く急速な回復が見られ、 先進諸国では穏やかな回復が見られたとした。しかし、先進国の一部の国における信用不安により国際金融 市場の不安定さは増しており、世界的な経済成長の勢いが鈍化する危険性は増しているとの懸念も示した。  

 

 国内経済については、工業生産や金融活動、労働市場、貿易などの面から見て、経済活動は活発だったと評価。 今後、外的要因が経済成長の鈍化をもたらしたとしても、国内経済は民間消費と投資の改善で引き続き力強く、 公共投資によりさらに拡大すると予想した。  

 

 利上げに伴うインフレ懸念については、4月と5月のインフレは穏やかで、上昇の原因はほとんどが供給上 の問題だったと分析。国内の経済状況の改善や、政府が管理する生活必需品の価格が調整される可能性を考 慮すれば、物価はしばらく穏やかに上昇すると予想されるものの、全体としては2011年に向けて許容範囲に とどまると見込んだ。  

 

 地元紙ニュー・ストレーツ・タイムズ紙が米シティグループなどを対象に実施した事前調査では、19社中 12社が8日の金融政策委員会でOPRが2.75%に引き上げられると予想していた。ただ、多くの回答者は、 今年の利上げはこれが最後と見ている。中銀は今後、9月と11月に金融政策委員会の開催を予定している。

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