水
05
1月
2011
一方、日本では、現在都心などでなかなか買い手がつかない2億円を超えるような高額の不動産を台湾人や香港人が買いに来ています。
面積が小さく総額が1億円程度に抑えられているユニットは日本人の高額所得者などが買えるため、ほとんど残っていませんが、2億円を超えると売れ行きが鈍り、結局は最後まで売れ残ってしまうプロジェクトが多く見られます。
そんな中、交渉上手でキャッシュを持った台湾人や香港人がこれ幸いとデベロッパーの足元をみて叩きに来るという構図です。
せっかく、小さなユニットは好調に売れていたのに、最後に残った大型のペントハウスが大幅な値引きを余儀なくされ、最終的に高級住宅の分譲事業はデベロッパーにとって、厳しい採算に終わるという繰り返しのようです。
私は、最近日本のデベロッパーに日本の高級分譲マンションは最初に海外でロードショーをすべきと助言しています。
高級マンションは国内販売に先駆けてまず、香港、台湾、シンガポールそして上海、北京など海外の都市でロードショーを2-3カ月かけて行い、売れ残りを日本で売り出したほうが、効率的だと思うからです。
まず、海外の投資家に好きなユニットを選ばせるプライオリティー感を演出しつつ、できるだけ大きめのユニットを早めに売りきってしますことにより、資金回収を早めることができます。
このような海外不動産の販売現場を見ながら、どうして日本のデベロッパーは海外で不動産を売らないのだろう、また、なぜ日本人は、(特に最近の円高を利用して)海外不動産を買いに行かないのだろうと考えた時、まず、こういう現状を知るべきでしょう。
私の中で、なぜ彼らが海外不動産投資を買うのか、どんな魅力があるのか、日本の投資家も最後の円高を利用して、円資産を分散投資し、かつて言われたジャパンマネーを復活させたいなどという思いが込み上げてきました。
そして、私が中国で昨年から目にしてきたのは、大陸の富裕層が香港やシンガポール、カナダ、オーストラリアやイギリスの不動産を買い始めたことでした。
中国の不動産が高騰を続ける中、中国人の富裕層は早くも中国国内からの資産のリスク分散を始めているというこの事実を日本の方にお伝えしたいという考えが、まさに「チャイナマネーを追え」という形で本になったのです。
このメルマガをお読みのかたは、おそらく既にこの本をお読みになっている(?)と思いますので、今後このコラムでは、『チャイナマネーを追え』番外編として、この本に書ききれなかったこと、原稿を入稿してから起きたことや、私が投資した物件などを紹介していこうと思います。
次回は「ロンドン不動産はそろそろ買いか?」をお届けします。
お楽しみに。