金
15
4月
2011
今回も前回と同じく「海外通貨への有利な両替の仕方」についてです。
「支払いに出来るだけカードを使い、現金はATMでキャッシング」が一番良いと申し上げましたが、その論拠を引き続き記します。
● クレジットカード
支払いにクレジットカードを利用することによって、実質的に一番かつ圧倒的に有利な為替交換が出来ます。
カード利用の決済レートには、有利なTTMレート(クレジットカード会社設定/銀行のものよりも若干不利?)が適用され、これにクレジット会社の事務手数料を加算した金額が請求されます。
主だったカード会社の事務手数料は以下のようになっています。
VISA:1.63%、Master:1.63%、JCB:1.6%
上記だけでも、他の外貨両替手段よりも大いにお得ですが、クレジットカード利用には、“余禄”があります。
それはカード利用額に応じ、マイルやポイントを獲得出来るということです。
連載第9回目でも記したように、マイル還元率の高いクレジットカード(ワイドゴールド等)を利用すると、利用額の2%程度(1マイル=2円と仮定した場合)が還元されるので、実際は、為替手数料を払うどころか、お釣りが来るということになります。
しかも、この実質手数料率は米ドル圏やユーロ圏に限らず、手数料が高くなりがちな新興国での両替も含め、世界中どこでも同一です。
ちなみに、VISAやMaster、JCB等は、カード利用日ではなく、換算日(カード利用代金のデータが決済センターに届いた日)のレートによって円通貨建ての決済処理をします。
● クレジットカードでATMキャッシング
カードが使えない買い物やサービスの支払い(タクシー代やチップ等々)のために、通常現金もいくらかは必要です。
そんな場合は、現地空港の銀行窓口等で両替するより、ATMでキャッシングされることをお勧めします。
JCBカードやMasterカードはATMネットワーク「Cirrus」に、VISAカードはATMネットワーク「PLUS」に加盟しています。
ほとんど全ての国際空港やちょっとした規模以上の都市の街中にはどちらのATMも必ずあります。
ATMでキャッシングした場合、両替レートは支払い処理を行った日のTTMレート(クレジットカード会社設定)で決済されます。
クレジットカードでの支払いの場合とは違い、1.6%〜1.63%の事務手数料はかかりませんが、金利がかかります。
(クレジットカード会社が定める年率を借入期間に応じて日割り計算)クレジットカードのキャッシング金利は大体15%〜18%程度です。
借入期間もクレジットカー会社毎に違うので一概にはいえないですが、通常25日〜55日くらいなので、キャッシング金利を18%として日割り計算をすると、1.22%(25日)〜2.64%(55日)の手数料率になります。
しかも、これまた世界の通貨全てで同じ手数料率です。
なお、上記の“高利”の金利を払いたくない場合、キャッシング分だけ前倒しで支払う事も可能です。
そうすれば、手数料はもっと安くなります。
例えば帰国後すぐ前倒し返済してしまえば、手数料率はほぼ0となります。
ただし、前倒し返済の振込手数料は本人負担になるので、キャッシング金額が少額(20,000円以内)の場合、手間も考えると前倒し返済するメリットはありません。ちなみにキャッシングの場合は通常ポイントやマイルは付与されません。
● 国際キャッシュカード
クレジットカードでのキャッシング同様、ATMを利用する方法として、国際キャッシュカードの利用があります。
これも海外通貨への両替オプションの一つですが、あまりお得な両替方法とは言えません。
ATM手数料が以下のように割高であるからです。
シティバンクのカード:
シティバンクのTTSレート(TTMより1%程度割高)×1.03(3%の手数料)
新生銀行のカード:
VISAインターナショナルが定めたレート(TTM)×1.04(4%の手数料)
カードキャッシングの方が、自分の預金口座から資金を引き出すよりも“お得”というのは、誰かが余計に儲けているとしか言いようがない気がします。