火
26
7月
2011
「見事な采配とタイミングで巨額の利益を手にした華人女性デベロッパー経営者」
先日、マレーシアのある都市にある、あるデベロッパーの実質経営者であられるJ取締役にお会いしました。
50歳前後と思われるその女性経営者は、私が今までお会いした女性経営者のなかでもずば抜けて濃い「金」オーラの漂わせていいらっしゃる方でした。
頭脳明晰、人の心をと捉える人懐こい目と底抜けに明るい雰囲気。
溌剌とされ、切れのよい美しい発音の英語。
彼女が語るプロジェクトはとても良いものに思えてしまう。
同社はマレーシアで創業し約40年になる華僑系マレーシアデベロッパーであり、開発事業のみならず建設業、不動産投資を手掛けている会社です。
なんと、最近日本円で百数十億円のキャッシュを手にされたとか。
約8年前に、アジア通貨危機の後に開発がとん挫した、大型複合施設開発案件を仕入れ、工事が途中で中断していた一部の施設を2年かけて完成させ、収益を軌道にのせ、最近シンガポールのある企業に売却したとのこと。
売却NOIキャップレートはなんと、日本の同業態で同規模の不動産と同じ水準もしくはそれ以下です。
あっぱれというか、「ツイ」てるというか、まさにサクセスストーリを体現された方です。
私が、「この不動産施設のコンセプトづくりから、テナント誘致はどなたが担当したのですか」とお伺いすると、なんとすべてご自身で手掛けられたとのこと。
人がお金を追いかけるのではなく、お金は人を選んでいるのではないかとさえ思えてきます。
「金運」に選ばれる人がいるとしたら、こんな方なのではと感じました。
とにかく終始楽しそうに、次から次へとお金儲けのアイディアの話題が飛び出してくる。
日本への投資はどうかと伺うと「言葉がわからないので参入しない」と断言。
しかし、話題が、実質的に一度破綻したデベロッパーの再生案件であるスペインのリゾート案件になると、興味が一変。
売主が実質的に処理管轄の銀行であることに興味を持たれ、どのようにしたら儲けることできるか、自ら買い取り、再販するスキームについて目を輝かせてお話になっていました。
彼女によれば不動産投資でする秘訣の一つは、「破たん処理案件を手掛ける」とのこと。
まさに、彼女は桜井章一氏が言うところのツキを引き寄せる法則を体現している方でした。
まさに、「考えすぎない」「ひとつのことに執着しない」「遊びこころ」「即決行動」を実行されているのです。
★寄稿者紹介
武居 麻理子(たけい・まりこ)
ステイジアキャピタルジャパン/ゼネラルマネージャー