火
27
9月
2011
経済発展が進む中国では、富裕層の増加とともに、大都市を中心にラグジュアリー展覧会の開催が相次いでいますが、ここ上海でも9月23~25日に上海展覧センターで「Lux Property2011」が開催されました。
同展覧会は、今回で7回目となりますが、規模は年々拡大しています。
来場者数は2010年(秋)が2,000組、2011年(春)が2,700組、そして今回2011年(秋)は、3,372組と前回比25%増となりました。
招待されるのは、最低資産3,000万元(約3億6000万円)以上のプライベートクラブの会員や各銀行のVIP顧客です。
ほとんどが地元上海の富裕層で、政府の幹部や経営者などで占められています。
弊社もある企業の出展アレンジャーとして、昨年に続き今年も参加させていただきました。
感じたのは、昨年目立っていた不動産企業のブースがかなり減少していたことです。
足元で不動産引き締めが強化されていることで、不動産企業の多くが出展を見送ったのではないかと予想されています。
一方で、アクセサリーや高級ワインなどの消費財のブースが増加していたほか、日本の高級和服や健康食品などの新顔も登場していました。
日本の高級リゾートを中心に扱う旅行会社経営のZ氏によると、中国人富裕層の消費に対する価値観は足元で大きく変化し、富裕層に対する各企業のビジネス戦略も変化に迫られているとのことです。
これまで中国人の富裕層は、儲けた資金を不動産や新たなビジネスに投資する傾向が多かったのですが、今はそれよりも高級消費財の購入や高級ホテルの宿泊にお金をかける方が増加しているとZ氏は話しています。
こうした傾向は、特に沿岸部を中心に浸透しているとのことで、上海、北京、広州では向こう数年同様の展覧会が富裕層に人気を博すだろうと予想されています。
★寄稿者紹介
西本圭(にしもと・けい)
Stasia Capital Holding Limited/調査部・アシスタントマネージャー