月
30
1月
2012
不動産市場が形成されている市場においては、少なくとも「経済が成長していること」「人口が安定的に増加していること」「インフラの整備が進んでいること」が今後の不動産市場に大きな影響を与えます。
経済が成長しているということは、GDP成長率がプラスであり、かつ先進国レベル以上の水準で推移していることです。
年6%の経済成長を目標に掲げ、安定的な経済成長路線を政府が主導するかたちで進めていく姿を描いています。
クアラルンプールはマレーシアの首都であり、経済牽引の中心的役割を担っていきます。
マレーシアの人口は安定的な上昇基調が続いています。
この中で、首都圏を形成するクアラルンプールおよびクランバレーについては、現在、KLCC(クアラルンプール中心部)で約167万人、首都圏で約647万人です。
2020年になると、この人口は、それぞれ220万人、1000万人になると見込まれています。
ここで社会階層構造が一気に転換するわけではありませんので、人口が増えるということは、所得の高い人から低い人まで、千差万別に住む場所が必要となると考えてもよいと思います。
人口増は、必然的に、インフラ整備を促します。
LRTやKTM、MRTといった鉄道網の整備は大量に人を運ぶ手段として、人口増に大きな影響を与えます。
MPIの説明によれば、たとえば、今後、クアラルンプール郊外のSungai BulohからKajangまでのMRT沿線では、住宅、オフィス、商業施設が徐々につくられていく計画になっています。
クアラルンプール首都圏の北西からKLCCを通って南東に抜ける主要交通網で、インフラ整備計画の中でも重要視されてています。
決して、中国に見られるような急速・急激な発展が見られるわけではありませんが、底堅さを感じることができる計画です。
実現可能性が高い、堅実な提案を内外に示しているような気がしました。
今回、驚いたのは、マレーシア政府の営業力と積極性です。
まず、お世辞にも大きいとはいえないわれわれのような企業にも自ら足を運んで物件を説明してくれました。
本来の出張予定を延長して我々を訪問してくれました。
日本語ができなくても、お構いなしにどんどん営業に回る積極性。
今、世界に向かって日本を営業できる日本人がどれぐらいいるでしょうか?
明確な目標を掲げて、明確にそれを説明する姿勢。
自分たちが目標に向かって努力し、そのぶんのリターンを明確に説明できる積極性。
どのような将来が待っているかを描けない国の人びとは、いったい誰に何を説明できるのでしょうか。